3Dディスプレイ
立体的に見えるディスプレイを研究しています。中でもゴーグルや立体メガネを装着せず、多人数で同時に観察できるタイプのものを中心に研究しています。以下に代表的な例を紹介します。
Seelinder
周囲360度のどの方向からでも見ることができる3Dディスプレイです。3Dメガネ等を装着することなく、複数人で同時に見ることが出来ます。高速変調が可能なLEDアレイとスリットを回転させることによって光線方向を走査しながら輝度変調することによって方向によって異なる色を出しています。
Disco4D
球形の3Dディスプレイです。円筒形のSeelinderと同様に周囲360度から見ることができますが、全方向視差を再現しており、視点を上下に移動した場合にも見え方が変化することが特長です。高フレームレートプロジェクタと特別に開発した球形の反射スクリーンによって実現しています。
透過型3Dディスプレイ
AR(拡張現実)用途のために、実際の風景や物体に3D映像を重ねて見せられる透過型の3Dディスプレイを研究しています。2Dの透明なディスプレイとは異なり、視点の位置に応じて見え方が変わる視差を再現しているため、実際の物体と3D映像との立体的な位置関係を表現できる点が特長です。円筒形や大画面にものについて研究しています。
可視光通信
目に見える光である可視光を使った通信技術について、主に受信機としてカメラを用いた方式について研究しています。
高速度カメラを用いる方式
1秒あたりの撮影枚数が多い高フレームレートのカメラとLEDアレイを用いた方式について研究しています。特に送信機をLED信号機、受信機を車載カメラをとするITS(高度交通システム)用途を想定しています。
一般的な速度のカメラを用いる方式
1秒あたりの撮影枚数が60枚程度の一般的なカメラを受信機とする方式について研究しており、照明や電光掲示板などを送信機、スマートフォン等の携帯端末を受信機として想定しています。人間の目にはちらつきを感じず、かつ撮影された画像には違いが表れるようにLED点滅を制御することで通信を実現します。そのための変調方式などを提案しています。