当研究室では、3Dディスプレイと可視光通信を中心とした研究を行っています。
3D映像というと現在は3Dメガネをかけて見る3D映画やヘッドマウントディスプレイ(VRゴーグル)、携帯ゲーム機などが思い浮かびますが、将来、2D映像に代わって3D映像が「普通の映像」になることを考えれば、3Dメガネ等を装着せず、多人数で自由な方向から見られるディスプレイ技術が必要です。特に展示や広告など不特定多数に見せる用途ではこのような性質が不可欠です。当研究室では将来の3D映像を目指し、光線再生に基づいた3Dディスプレイの研究開発を行っています。さらに、実在の物体や風景に3D映像を重ねることができる透明な3Dディスプレイやヘッドアップディスプレイ等、AR(拡張現実)を指向した3D表示技術を研究しています。
可視光通信とは文字通り「目に見える光=可視光」を使った無線通信です。現在、照明や交通信号機等の光源のLEDへの置き換えが進んでいます。LEDの持つ高速応答性を活用すれば、人間の目には単に点灯しているように見えて実は高速に点滅させて情報を送信するという、通信機能を加えることが可能です。当研究室では、受信機としてカメラを用いた可視光通信技術の研究を行っており、例えば交通信号機から自動車への情報伝送や、電光掲示板から携帯端末への情報伝送などを対象とした研究を行っています。